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常総学院2002010106
石岡第一高等学校 2100000115
石岡一は、相手を上回る6長打を含む12安打を放ち
終盤追い上げたが、8.9回の好機に畳み掛けられず
接戦を落とし、ベスト8入りはならなかった。


常総と激闘1点差、石岡一 接戦落とす
チームまとめた大野主将、夢のバトン、後輩に託す・・・(茨城新聞紙面見出しより)

戦評・・茨城新聞紙面より)
常総学院が上位シードの石岡一との競り合いを制し、8強
に進出した。
常総学院は初回、2死から3連打で2点を先制した。一時
逆転を許したが、四回に柴山の適時三塁打などで再び逆転に
成功。投手陣は柴山、谷田部の救援陣が好投した。
石岡一は6長打を含む12安打を放ったが、好機で畳み掛け
られなかった。
・・・・白球の詩・・・・
「昨秋に下妻一に敗れて、それが一番悔しくて、チームを立て
直してここまで来た。絶対逆転できる、勝ちたいという気持ちで
いっぱいだった。後輩たちは、この悔しさを忘れないでほしい」
甲子園初出場の夢を掛けて挑んだ常総学院戦に惜敗した石岡一
の大野啓輔主将(3年)。試合後、涙を流しつつも爽やかな笑顔
を見せた。
石岡一は昨春、初の関東大会出場を果たし、今春は2年連続の出場。
大野主将は前チームで「5番・二塁」として躍進に貢献した。新チー
ムでは選手間投票で主将に就任。川井政平監督(42)も「(甲子園
初出場は)大野の魂に何人ついていくかが鍵」と、絶大な信頼を寄せ
ていた。常総学院と2-2の同点で迎えた二回裏には、1点勝ち越す
右越えの二塁打、九回裏には最後の反撃の火ぶたを切る右翼への三塁
打を放ち、主将の意地をみせた。だが「夏の頂点」は蜃気楼のように
消えていった。川井監督は試合後に「立派な主将、重荷、重責があり
ながら、よく頑張ってチームをまとめてくれた。感謝している」と労
をねぎらった。
大野主将の思いを継ぐのが、最速140㌔の右腕、岩本大地(1年)だ。
入部早々の今春の県大会でシードの水城打線を6回1失点に抑えるなど
関東大会出場に貢献した逸材だ。八郷中時代に県内外の強豪校から声が
掛かったが、「地元で初の甲子園に行きたい」と、石岡一野球部の門を
叩いたという。
大野主将は「(八、九回の)岩本大の投球があって最後の追い上げがあ
った、「新チームでお前が甲子園に連れていけよ」と伝えた」と明かし
夢のバトンを後輩に託した。岩本大は「今までは3年生に助けられてき
た、今度は自分がチームを引っ張って甲子園に行きたい」と決意を語った。