石岡一の川井政平監督(44)は、この夏の大会を最後に同校
の監督を退く。「3年生はすごく成長した。感謝の気持ちでい
っぱい」。声を震わせながらも涙はこらえた。
2009年に石岡一の監督に就任。長い歴史を持ちながらも低
迷していた同校の野球部を盛り上げ、16年春に関東大会初出
場で初勝利。そして今春は21世紀枠として、悲願だった甲子
園初出場にこぎ着けた。
チームには主力が多く残り、ここからのようにも思える。しか
し「一からつくり上げたチームなので、気を遣うことがなくな
ってしまう。もうちょっと、もうちょっとっていうのが駄目で
、そこで辞めるくらいが丁度良い」と指揮官。チームの将来は
竜ヶ崎一高時代の同級生で、現在共にチームを指揮している林
健一郎部長(44)に託す。「石岡一にはずっと強いチームで
あってほしい。さらに強くなって、いい野球をやってくれると
思う」。最後の夏を共に迎えた岩本に対しては「この経験を生
かし、上の舞台でさらに成長してくれることを願っている」と
笑顔で話した。