新型コロナウィルスの影響は部活動にも及んでいる。8日から対外試合が解禁となり、

球春が本格到来するはずだった高校野球界。休校に伴う部活動の原則休止で難しい調

整を強いられる。

2日から原則休校となる県立校。昨夏4強の水戸商(水戸市)は2~18日、休止する。

8日以降、練習試合を10試合予定していたが全て中止にした。3月末に予定していた

3泊4日の千葉遠征も不透明に。西川将之監督は「これから実戦というところで残念だ

が、ルールに従ってできることをやる」と話した。

私立強豪も頭を抱えている。昨夏甲子園に出場した霞ヶ浦(阿見町)は4日からの休校

に伴い、部活動も原則休止になる方向だが、他県や他校を参考にしながら最終判断を下

すという。遠征や対外試合は相次いで中止となり、高橋祐二監督は「冬に振りこみや体

作りをしており、春はどれだけ力を上げられるかの大事な時期。練習できないのは大き

い」と受け止める。

昨夏県大会で準優勝した常盤大(水戸市)は2~22日、休止に。海老沢芳雅監督は「

20日間も練習しないと冬場の貯金がゼロになる」としたうえで、「休止期間や対応が

学校裁量に任されている」と対応のばらつきを指摘した。

県高野連の榎戸努専務理事は「各学校の判断になるので連盟は踏み込めない。3月の練習

ができないと春季大会への調整が難しくなるだろう」と話している。