日本高校野球連盟は18日、大阪市内で理事会を開き、試合終了を前に、雨などで続行が不可能

と判断された場合、後日その場面から再開する「継続試合」を春夏の甲子園大会で導入すると

発表した。今春の選抜大会(3月18日開幕)から実施する。これまでは翌日以降、再試合が行

われ、選手に負担がかかっていた。

選手の健康管理や、突然の豪雨など近年の不安定な気象状況を考慮した。試合が停止した場面

から再開し、勝負が決まるまで続ける。高校野球では七回で試合は成立するが、八回以降も継

続の対象となり、七回以前に試合が打ち切りとなる降雨ノーゲームや八回以降の降雨コールド

がなくなる。都道府県の大会でも主催者が大会前に参加校に周知したうえで採用できる。

長雨の影響で7度順延した昨夏の甲子園大会では、1回戦2試合が試合途中で降雨ノーゲーム、

1試合が降雨コールドとなった。試合が成立しなくとも投手の肩や肘を守る1週間500球以内

の球数制限は適用され、対応が求められていた。

また、反発性能を抑えた金属バットを、移行期間を経た2024年春から完全導入することも決めた。

バットの最大直径を現行の67㍉未満とし、打球部の金属の厚みを3㍉から4㍉以上にする。細く

肉厚にすることで打球の初速を抑え、打球直撃による投手のけが防止を図る。今春からのフェース

ガード付きヘルメットの使用も認められた。