・・2019.1.26 毎日新聞 茨城面記事から・・

憧れの地への切符をつかみ取った。県立石岡一が25日、第91回

選抜高校野球大会の選考委員会で、県勢としては初の21世紀枠で

の出場校に選ばれた。石岡一の甲子園出場は春夏通じて初めてで、

選手たちは歓声を上げて喜び、夢舞台での活躍を誓った。

校長室に電話の音が静かに響いた。午後3時すぎ、待ち焦がれた

吉報が届いた。報道陣や学校関係者が見守る中、緊張した表情の

大和田俊一校長が受話器を手にした。選考委員会からの出場決定

を知らせる連絡に「大変光栄です。しっかりと準備をさせて臨ませ

たい」と決意を述べた。

「決まりました」と喜びの声を上げた大和田校長。緊張感から解放

され、目を潤ませながら「選手が野球道を極められるように努力したい」

と語った。

大和田校長はそのまま、選手が待つグラウンドへ。引き締まった表情で

整列した選手を前に、「夢舞台で力を出し切って、郷土の誇りになれるよう

準備をしてください。おめでとう」と激励。選手たちは「ありがとうございました」

と元気よく返事をした後、拳を突き上げたりしながら「よっしゃ」などと歓声を

上げた。

歓喜の瞬間、グラウンドに駆け付けていた地元住民や選手の保護者らも大きな拍手

でセンバツ出場を祝福した。岩本大地投手(2年)の父紳さん(48)は「地元の

人に日ごろの練習の成果を少しでも見せられるように頑張ってもらいたい」とエール

を送った。野球部OB会最高顧問相談役の狩野勇次さん(77)は「夢物語を実現させ

てもらい、選手に感謝。これ以上幸せなことはない。甲子園での活躍を期待している」

と言葉を弾ませた。

酒井淳志主将(2年)は「21世紀枠に選ばれたことに責任を持ち、OBや学校の方々

に恩返しができるように練習に励みたい」と意気込んだ。

川井政平監督(44)は「まずは1勝したい。緊張感の中で選手が思い切って全力で

プレーできるように準備したい」と話した。

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