第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で
の出場が決まった石岡一は26日、出場発表から一夜明け、石岡市石岡1の同校野
球部グラウンドで春夏通じて初の甲子園を見据えて練習を始めた。選手たちは、大
舞台で野球ができる喜びを改めてかみしめながら、練習に熱を込めていた。「川崎 健」
練習は午前9時ごろから始まった。選手たちは息が白くなるほどの厳しい寒さの中、
顔を赤くしながらも「集中しよう」「元気出して」と互いに声を掛け合いながら、張
り切って様子でシートノックや打撃練習などに汗を流した。
センバツに向けて、酒井淳志主将(2年)は「中学時代の友人らから「おめでとう」
と言われ、本当に出場が決まったのだなと実感が沸いてきた。技術だけでなく、精神
面も鍛えて甲子園に臨みたい」と意気込んだ。また、川井政平監督(44)は「基礎
体力から鍛え直し、守備と打撃をさらにパワーアップさせたい」と話した。
また、この日は多くの野球部OBや保護者らが選手を祝福しようとグラウンドに訪れた。
約4年前からほぼ毎週練習を見に来るという水戸市の兼子国広さん(69)=同校OB
は「感無量で夢心地です。投手を中心とした守り勝つ野球を見せてほしい」、定期的に
空揚げやコロッケを野球部に差し入れする石岡市の石橋凱(やすし)さん(77)=同=
は「少しでも長く甲子園で勝ち進んでもらいたい」とそれぞれ激励した。さらに、甲子園
出場を記念して白米30キロを贈った同市の大川典泰さん(33)=同校野球部OB=は
「出場決定が信じられないほど、うれしい。ぜひ甲子園へ応援に行きたい」と興奮した
様子だった。