石岡一高 初の甲子園 平成最後の大プレゼント 市民ら歓喜「存分にプレーを」 (茨城新聞記事)

県立石岡一高が25日、選抜高校野球に県勢で初めて21世紀枠での出場を決めた。石岡

市役所を訪れていた市民らは「平成最後のビッグプレゼント」と、市職員らと喜びを分か

ち合い、選手らが夢舞台で活躍することを期待した。

新庁舎が開庁したばかりの市役所。午後3時すぎに吉報が伝えられると、職員らから拍手

が沸き起こった。早速、「おめでとう!!甲子園初出場」と書かれた横断幕が1階正面入

り口に掲げられると、訪れていた市民らが写真に収めるなどしていた。

同市の阿部和夫さん(84)は「練習熱心で、いつもグラウンドで一生懸命な選手たちの

姿を見ている。甲子園で存分にプレーしてほしい」、目黒周作さん(31)は「石岡に来

て間もないが、とても好きな街。これを機に全国から注目され、活性化につながれば」と

それぞれ笑顔で話した。佐々勝男さん(70)は「チームワークがすごく良い。甲子園に

行きたい強い思いが通じた」と興奮した様子だった。

市役所は同高の野球部グラウンドと隣接し、放課後になると、練習に励む部員の声や打撃音

が庁舎まで響く。今泉文彦市長は「不断の努力を重ねた選手たちの情熱と、支えてきた多く

の人たちの思いが結実した」と祝福。「旋風を巻き起こし、地元に元気と勇気を届けてほし

い」と話した。

OBの市議や市職員からも喜びと期待の声が聞かれた。岡野孝男議長は「伝統の山王魂で、

まずは初戦突破を」とエール。野球部員だった川井幸一市議(56)は「金足農業のよう

に快進撃を見せてほしい」、4番打者だった金井悟秘書広聴課長(49)は「長年の夢を

かなえてくれた。全国の強豪に臆することなく、はつらつとしたプレーで感動を与えて」

と後輩の活躍に期待した。

岩本大地投手らを輩出した市立八郷中野球部を監督として指導した永井厚さん(51)は

「石岡一で甲子園に出る、地域に応援されたいという夢をつかんだ」と、教え子たちの成

長に目を細めた。(高畠和弘)

■大井川和彦知事の話 21世紀枠選出に喜び  石岡一高野球部の皆さん、第91回

選抜高校野球大会出場決定、おめでとうございます。本県初となる21世紀枠での選出は

誠に喜ばしく、監督・選手はじめ、関係の皆さまに心よりお祝い申し上げます。憧れの

甲子園では、伝統ある野球部の一員としての誇りを胸に、日頃の練習の成果を十分に発

揮し、大活躍されることを県民の皆さまと共に期待しております。