・・毎日新聞2月24日付記事より・・
2部では、初の甲子園に挑む石岡一の主な選手とスタッフを紹介する。(川崎健)
大黒柱150キロ台に挑む 岩本大地投手(2年)
エースナンバーを背負った昨秋の県大会では、全4試合で36三振を奪う活躍で
4強入りの立役者となった。押しも押されもせぬ大黒柱としてチームを引っ張る。
小学2年から野球を始め、主に内野手としてプレー。本格的に投手に転向したの
は中学2年の秋だった。中学軟式の選抜チーム・茨城オール県南のメンバーに選
ばれるなど、才能はすぐに開花した。
高校入学後、さらにレベルアップを目指した。「終盤になると制球が乱れて球が
浮く」という課題を克服するため、昨夏の選手権で準優勝した金足農(秋田)の
吉田輝星投手(18)=日本ハム=の投球動画を参考に、低めの直球の伸びに磨
きをかけてきた。
現在は最速147キロまで伸びた直球だけでなく、変化球のキレも増し、投球の
幅を広げつつある。憧れの甲子園に向け「自分の投球をして、150キロ台を出
してみたい」と意気込んでいる。
いわもと・だいち
石岡市立八郷中出身。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。
捕球技術向上へ決意 中山颯太捕手(1年)
1年生ながら正捕手を務め、岩本とバッテリーを組む。昨秋の県大会では全4試合
にフル出場。思い切りのいい打撃が持ち味で、明秀日立との3回戦では、九回に貴
重なソロ本塁打を放った。
打撃で手応えを感じている一方、「捕手としてのレベルを上げないと甲子園では戦
えない」と守りの課題を口にする。小学3年で野球を始め、中学時代には主に投手
としてプレーした。秋季県大会の準決勝の藤代戦では三振に仕留めた変化球を後逸。
「大地さん(岩本)に申し訳なかった」と反省する。
悔しさを晴らすため技術向上に余念がない。投球マシンを通常の距離(18.44メートル)
より3分の1ほど近づけたり、手元でバウンドするノックを正面から受けたりするなど、
どんなボールも捕球する技術を身につけようとしている。「投手に気持ちよく投げさせ
る捕手になりたい」。強い決意を胸に、練習に励む。
なかやま・そうた
石岡市立府中中出身。179センチ、78キロ。右投げ右打ち。