第91回センバツ/3 石岡一 初出場・21世紀枠 農場実習、集中力培う (毎日新聞・大阪夕刊)

・・毎日新聞・大阪夕刊2月27日付記事より・・

石岡一は、茨城県南部の石岡市中心部にある。1910(明治43)年、農学校

として創立した伝統校。普通科のほか、野菜栽培などに取り組む園芸科、剪定

(せんてい)技術などを学ぶ造園科があり、野球部員49人のうち約4割が農業

系学科だ。

農業系の生徒たちは、学校から約4キロ離れた農場での実習授業がある。このた

め野球部員は、平日放課後の練習時間に間に合わないことも珍しくない。それで

も、主戦・岩本大地投手(2年)=造園科=は脚立に上り、はさみを使った剪定

実習を例に挙げて言う。「けがに気をつけて集中して取り組むことが、野球にも

生きているのではないか」。

前向きな姿勢と培った集中力は、甲子園の大舞台で生きるはずだ。

(写真・宮武祐希 文・川崎健)