石岡一センバツ初出場 第2部 選手・スタッフ紹介/4 酒井淳志右翼手(2年)/中島祥允内野手(2年) (毎日新聞記事)

・・毎日新聞3月1日付記事より・・

頼れる主将、父と夢追う 酒井淳志右翼手(2年)

1年秋からベンチ入りした頼れる主将。新チーム発足後、川井政平監督(44)から

「プレーで引っ張れるだけでなく、人間性もしっかりしている」と主将に指名された。
以前は優しい性格からか自分の気持ちを伝えるのが苦手だったが、今では「立場が人

を変えた典型」(川井監督)と、周囲から絶大な信頼を得ている。

小学2年で野球を始めた。きっかけは霞ヶ浦高3年時に1990年のセンバツでベン

チ入りした父宏行さん(46)の存在だ。宏行さんからは自宅敷地内でティー打撃な

どをやりながら野球スキルを教わる。「父との会話のほとんどは野球のこと」。父親

の現役時代の写真を見ながら、互いに甲子園へ向けて胸を弾ませているという。

父の背中を追うように親子で甲子園出場の夢をかなえた。目指すは父も果たせなかっ

た「1勝」だ。「1勝するだけでも大きな壁だが、自分たちの力で打ち破りたい」と

燃えている。

 さかい・あつし

 かすみがうら市立霞ヶ浦中出身。170センチ、67キロ。右投げ左打ち。

 

自分の役割、肝に銘じて 中島祥允内野手(2年)

「周囲のことをよく見ている」と川井監督が評する通り、酒井主将の補佐役として

チームをまとめる。

中学時代、軟式の選抜チームで4番に座った経験もある。打力を期待されたが、昨

年8月、左膝半月板損傷の大けがをして手術を受けた。「新チームになって張り切

りすぎた」と当時の心境を語る。

小走りができるまでに回復したのは昨秋の県大会開幕の1週間ほど前。この間、チ

ームメートが内野でノックを受ける姿を横目に、外野でひたすら走り込みを続ける

地道な練習を重ねた。「ボールを扱う練習をうらやましい目で見ていた」と苦しか

った日々を振り返る。地道な努力が実り、準決勝の藤代戦では代打で出場すること

ができた。

現在も膝の状態は「7割くらい」と決して万全な状態ではない。それでも甲子園に

向け「サポートする立場になったとしても、今の自分にできる役割を果たしたい」

と肝に銘じている。

 なかじま・よしまさ

 土浦市立土浦第四中出身。172センチ、83キロ。右投げ、右打ち。