・・茨城新聞3月6日付記事より・・
23日に開幕する第91回選抜高校野球大会に出場する石岡一高で、甲子園のアルプス
スタンドからナインをもり立てようと、急造の応援団が猛練習に励んでいる。
応援団がもともといない同校は、野球部の甲子園出場が決まった1月以降、運動部員を
中心に臨時の団員を募集。バスケットボール部やサッカー部、バレーボール部、弓道部
などから31人が集まった。
団長に選ばれたのは、夏の県大会で団員経験がある男子バスケットボール部の千葉歩さ
ん(17)。「全国の強豪を相手に一泡吹かせてほしい」と、21世紀枠で初出場を果
たす野球部にエールを送り、「一つでも多く勝てるよう全力で応援する」と意気込む。
応援団の練習は、放課後に各部の活動があるため限定的だ。卒業式のあった1日は午後
から全体練習を行った。「君の瞳に恋してる」「YOU are スラッガー」など野球部員が
選んだ楽曲を織り交ぜ、動きを確認。指揮を執る千葉さんは「仲の良さと真剣さのメリ
ハリに気を使う」と話す。
演奏を担う吹奏楽部も内外からサポートを募った。中学校で吹奏楽部の経験がある在校
生のほか、卒業生らが参加。総勢42人の楽団が出来上がった。同部2年の重藤蒼依部
長は「選手たちには甲子園の雰囲気を楽しんでほしい。元気を音で届けたい」と笑顔。
応援に花を添えるチアリーダーには、ダンス部の16人が担うことになった。2年の
幕内穂花部長は「私たちの応援で大舞台の緊張を力に変えてもらいたい」と練習に熱
が入る。(高畠和弘)