・・茨城新聞3月7日付記事より・・
23日に開幕する第91回選抜高校野球大会に出場する石岡一高を応援しようと
石岡市内で千羽鶴を折る動きが広がっている。市内全スポーツ少年団や、エース
の岩本大地投手(2年)の地元八郷地区の公民館、市立図書館などで、市民や子
どもたちが折り鶴に「1勝」への願いを込める。千羽鶴は集まり次第、各団体代
表からチームに届けられる。
同市若宮1丁目の市立図書館。敷地内にある子ども向けの図書館「こども図書館
本の森」に、千羽鶴を作るコーナーが設けられた。連日、来館者の親子連れらが
熱心に鶴を折っている。
カラフルな折り紙を選んだ市立府中小4年、三輪千陽(ちひろ)さん(10)は
「甲子園で勝ってほしい」と笑顔を見せ、母親の明子さん(43)は「夫が石岡
一高OBなので、ぜひ1勝、2勝してほしい。甲子園に応援にも行きたいと話して
いて、家族で盛り上がっている」と語った。同市立東小5年の瀧口拓さん(11)
も「応援したい」と話し、鶴の束に一つ加えた。
岩本投手の地元である小幡地区公民館では2月下旬、地域の高齢者と子どもたちが
選手の活躍を願い、千羽鶴を作った。高齢者でつくる「いきいきクラブ」の鬼沢隆
代表(80)は「地元の子が甲子園に出場することは誇り。メンバーも千羽鶴に思
いを寄せ、伝えることができてうれしい。岩本投手をはじめ市立八郷中からも4人
の選手がいるので、地元からも盛り上げていきたい」とエールを送る。
市内41のスポーツ少年団も制作に励む。野球に限らずあらゆるスポーツの子ども
たちが参加。1団体25羽ずつ鶴を仕上げ、持ち寄る。青から緑、黄色、桃色と10
色がきれいに重なるように織りなし、団体の短冊を付けた。地域女性団体連絡協議会
の会員も市内6支部が協力して千羽鶴を作成し、「勝利へ向け頑張って」と思いを託
している。(綿引正雄)