・・毎日新聞3月7日付記事より・・
けが乗り越え活躍誓う 矢口剛盛投手(2年)
昨春に初めてベンチ入りした貴重な左腕。小柄ながらも130キロ中盤の直球に
多彩な変化球を織り交ぜた投球で三振を奪う。
昨秋はけがに泣かされた。新チーム発足後、9月に遠征先の群馬県で腰に痛みを
感じた。痛みは次第に増し、思うように投げられなくなるまで悪化。」4強入り
した県大会のベンチ入りから漏れ、球を握らずランニングなどを行う日々が約2
カ月続いた。「チームに貢献したかった」と悔やむ。
リハビリを乗り越え現在は「8割くらい」まで回復。走り込みや体幹強化で下半
身の強さが増し、フォームのブレの少なさに手応えを感じている。
センバツでの活躍を見せたい人がいる。幼い頃から一緒にテレビで野球観戦して
きた、同居する祖母だ。小学1年で野球を始めるきっかけにもなった。
「強い相手ばかりだが、三振を奪う姿をおばあちゃんに見せたい」。けがで苦し
んだ期間が長かった分、飛躍を誓っている。
やぐち・ごうき
土浦市立土浦第五中出身。165センチ、60キロ。左投げ左打ち。
強気な次代エース候補 小松崎駿投手(1年)
野球を始めた小学1年から投手一筋。「捕手が構えたところにビシッと投げて三
振を奪ったときがきもちいい」と魅力を語る。昨秋の公式戦は15回3分の2を
投げ四死球は三つだけと抜群の制球力を見せつけた。
エース右腕・岩本大地投手(2年)の背中を追う。「自分もいつか大地さんのよ
うな投手になりたい」。岩本投手がひたむきに練習に取り組む姿勢を間近で見な
がら、体の鍛え方などについてアドバイスを受けることもある。
昨秋の県大会では、1-0で辛勝した初戦の水戸工戦で先発した。緊迫した試合
展開にもかかわらず「絶対に点は取らせない」と強気に攻め、九回途中無失点の
好投。「大地さんがいなくても、自分が引っ張らないといけない」と言い切る。
次代のエース候補としての自覚も芽生え始めてきた。「大地さんが調子を崩し
てしまったときに備え、全国でも通用する投球をしたい」。大舞台でマウンド
に立つ準備は万全だ。
こまつざき・しゅん
笠間市立岩間中出身。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。