・・デイリースポーツWEB3月25日付記事より・・
あまりにも残酷な幕切れとなった。同点の延長十一回1死満塁、フルカウント。石岡一の
正統派右腕、岩本大地投手(3年)の170球目だった。どん詰まりの投ゴロに打ち取り
あわよくば併殺でピンチ脱出と思われた瞬間、本塁への送球が一塁側へそれ、サヨナラ負
けとなった。
21世紀枠での甲子園初出場。MAX144キロの速球と鋭いスライダーをコースに決め、
立ち上がりから4連続三振を奪い、球場をどよめかせた。
チームも三回に敵失で先制すると、九回は2死から3連打で貴重な1点を挙げた。守備陣
も無失策で応え、勝利は目前だったが、盛岡大付の粘りも半端なかった。九回2死二、三
塁から6番・小川に右前同点打を浴び、延長戦へ。疲れからか明らかに岩本の球威も衰え
ていた。
岩本は「あと一歩でした。残念です。後半は相手のプレッシャーを感じましたが、全力で
プレーはできました」と悔しさを押し殺した。川井政平監督(44)は「岩本はナイスピ
ッチでした。ただ、後半は疲れが見られた。今後へ向けては打線が課題。ミスショットが
多かった」と振り返った。