・・スポニチWEB3月25日付記事より・・
延長11回の末、石岡一(茨城)がサヨナラで敗戦を喫した。
”輝星2世”こと先発のエース・岩本大地投手(3年)は、圧巻の立ち上がりを見せた。
170キロのマシン打撃などの練習で、速球にめっぽう強い盛岡大付打線に対して、
「変化球との緩急で勝負しようと」。この日の最速144キロの直球から、90キロ
台のカーブを巧みに使い、先頭から4者連続で三振を奪った。
その後も岩本は好投を続け8回までで許した安打はわずか2つ。9回裏、3つのアウ
トを残すまで2-0とリードした。
しかしこの回、2番の佐々木隼輔内野手(3年)の右前打などで2死二、三塁のピン
チを招いた。ここで迎えた小川健成外野手(3年)を外の変化球で追い込むも、「終
盤で力強い球がいっていなかったのに、配球を間違えてしまった」内角に投じた直球
を右前に運ばれ同点を許した。
このまま流れを明け渡し、延長の11回。四球や失策で1死満塁のピンチを迎え、7
番・島上真綾捕手(3年)の投ゴロを、岩本が本塁へ悪送球してしまいサヨナラ。
「勝ちたい思いが強すぎてゲッツーを取ろうと急いでしまった」とうなだれた。
それでも21世紀枠での初出場にもかかわらず、岩本は堂々とした投球を披露した。
川井政平監督は「こんな環境を与えてくださり、感謝しています。勝ちきれなくて申
し訳ない」と涙。声に詰まりながらも「今日は石岡一にとって歴史的な1日。また力
をつけて戻ってきたい」と夏での雪辱を誓った。