◆第101回全国高校野球選手権茨城大会 ▽2回戦 石岡一5―0土浦湖北(12日・ひたちなか市民)
センバツに21世紀枠で出場した石岡一(茨城)が、快勝で初戦を突破した。打線が序盤でリードを奪うと、先発した147キロ右腕・岩本大地(3年)が、4安打完封、14奪三振の好投。この日のMAXは146キロで自己最速には及ばなかったが、常時140キロを超える直球とスライダー、チェンジアップのコンビネーションで土浦湖北打線を寄せ付けなかった。
淡々と腕を振り、アウトを積み重ねた。7回2死から6連続三振を奪うなど、最後まで球威は衰えない。それでも「全体的にはよかったけど、もう少し。(終盤)ギアは上げてない。腕を振ったらバッターも振ってくれるので」とクールに振り返った。川井政平監督(44)は「岩本が安定して投げてくれた。集中力が最後まで切れなかった」とたたえた。
センバツでは盛岡大付(岩手)との1回戦で、延長の末に惜敗。2点リードの9回2死二、三塁、勝利まであと1球と迫りながら、同点の2点適時打を浴び延長で力尽きた。岩本は「センバツの負けを生かして、しっかり投げてきた。(甲子園は)1回行ったら、もう1回行きたくなるところ。最後の学年なので(甲子園に)戻りたい」と意気込んでいた。