今春センバツに21世紀枠で出場した石岡一は、エース岩本大地投手(3年)が14奪三振の快投で完封発進した。

最速147キロの岩本だが、この日は146キロ止まり。それでも、終盤まで140キロ台をコンスタントにマークした。制球力のアップしたカーブ、スライダー、チェンジアップでカウントを整え、力のある真っすぐで三振の山を築いた。7回2死一塁からは6連続三振に斬ってとるなど、土浦湖北を無四球、4安打に封じ込んだ。

「真っすぐの仕上がりはまだ50%。春に甲子園に出て、また夏も行きたいという気持ちが強くなっています。茨城を勝ち上がるためにもまだ上げていきたい」と岩本。頂点を目指すには、有力チームとの対戦が待つだけに、初戦の出来に一喜一憂できないのだ。

川井政平監督(44)は「岩本は初戦だったが、集中力が切れなかった。勝ちきることにこだわれるようになったのは、やはり成長の証しでしょう」と、エースの快投による初戦突破を振り返った。